花粉は種子植物にとっては子孫を残すために無くてはならない大切なものです。その花粉は雄花のやくの中で作られます。スギやヒノキの雄花は前年の夏に作られるのですが、７月はじめに日照りが続き雨が少ないとたくさんの雄花のもとができます。そして初秋にかけて雄花が完成し雄花の中に花粉ができるのが秋です。冬を越して春になると雄花が開花し花粉がいっせいに飛び出します。スギの花粉は約２ヶ月間飛び続けます。そしてスギの花粉の後にヒノキの花粉が飛び始めそれは約１ヶ月続きます。

スギやヒノキのような針葉樹だけでなく花粉症を引き起こす花粉はたくさんあります。イネ科の植物は春から夏にかけて、キク科のブタクサやヨモギは夏から秋の終わりまで花粉を飛ばします。花粉症だからといってすべての花粉に反応するわけではないのですが複数の花粉に反応してしまう人も少なくありません。